時代の転換点

時代の転換点に立って 2025年7月号

執筆者
米本 裕見子
所属教会
東京北教会協力牧師[東京]

〜これからの女性連合〜
アンケート分析報告書
(会費および機関誌『世の光』に関するアンケート集約)

女性連合幹事(東京北教会協力牧師[東京])
米本裕見子(よねもと・ゆみこ)

 

『世の光』四月号に挟んだ「会費」及び『世の光』発行形態に関するアンケートはがきの分析結果をご報告します。

 

Ⅰ 会費に関する分析結果

1 支持状況(回答数・割合を統合・支持率〔概算〕・主な理由・コメント抜粋)
  • 年間3000円(毎月250円) 約45%  妥当・現実的/運営支援のため/物価高に対応
  • 年間3600円(毎月300円) 約30~35% 財政安定/活動充実のため/段階的導入に期待
  • 現行維持(毎月200円/年間2400円) 約25~30% 高齢者配慮/会員離れ懸念/慎重な対応希望
2 コメントからの傾向
  • 全体の約8割が「何らかの値上げはやむを得ない」と回答。
  • 高齢化・教会財政の逼迫(ひっぱく)を踏まえ、丁寧な導入時期の設計と説明が必要である(※1)。
※1 会費は1995年以来2,400円を維持しており、また『世の光』誌代は2005年に10円値上げして以来、消費税が導入されても現在の価格を維持してきた。女性連合の活動を支える会費(会員)や『世の光』購読者数(約100冊〔100人〕減/年)の減少が著しい現在、少しでも健全財政を目指し検討を重ねている。

 

Ⅱ  『世の光』発行形態に関する分析結果

1 支持状況(回答数・割合を統合・支持率〔概算〕・主な理由・コメント抜粋)
  • 隔月発行(年6回・1冊500円)約60~70%  内容充実/例会頻度減/費用軽減/運営の現実性
  • 毎月発行(現行維持)約25~35%  習慣・学びの継続/「信仰のリズム」を守りたい
  • その他(年4回など)約5%  時間的余裕なし・内容重視/発行間隔拡大でも支障なし
2 コメントからの傾向
  • 多数が隔月発行と一冊500円を支持。
  • 一方、毎月発行を大切にする声も根強い。
  • 「内容を濃く」「発行間隔を工夫しつつ継続性を保つ」など質と頻度の両立が求められている。

 

Ⅲ 自由記述から見える重要論点

  • 会費・発行頻度の背景意識
  • 物価上昇、会員減少、教会活動の縮小による財政的現実。
  • 機関誌は「信仰のつながり」と「励まし」の媒体として高評価多数。
  • 編集方針・今後への提案。
  • 「より多様な読者層を意識した誌面構成」や「例会利用への活用提案」。
  • 「内容の質を保ちつつ持続可能な形態への移行」を希望。
  • オンラインや動画活用など新たな接点づくりへの期待。

 

Ⅳ  総合的な提言と方向性

  1. 会費の値上げについて概ね理解を得ていると考える。2027年度を目途に導入→高齢層や慎重派への配慮と明確な説明が必要。
  2.  『世の光』は隔月発行に移行し、一冊500円/年3000円への理解を得ていると考える。質の向上・柔軟な編集で対応→毎月発行を望む声にも配慮しつつ、経済的・人的負担の軽減が求められる(※2)。
  3.  「全国とのつながり・証しの共有・祈り」を保つ編集方針の継続が望まれている。
  4.  「世界バプテスト祈祷週間」献金や特別献金などからの財源の導入・拡充も検討課題。
※2 誌代が3,000円(1冊500円、年6回)の場合、会費を3,000円/年、3,600円/年としても現行よりも1人当たりの負担が軽減されるよう設定されている。
■現行 2,400円(会費)+4,320円(誌代)=6,720円/1人(年間)
■3,000円(会費)+3,000円(誌代)=6,000円/1人(年間)
■3,600円(会費)+3,000円(誌代)=6,600円/1人(年間)

今後の予定(案)

  • これらの結果を踏まえつつ、実行委員会・役員会で議論を深め、総会提案内容を決める。
  • 本年10月の総会議案として理念・予算・会費・機関誌『世の光』の発行形態と誌代を提示していく。

 

感謝と祈りをもって

250通にも及ぶ応答を誠にありがとうございました。多くの読者の皆さまの応答(声)に深く感謝いたします。
祈りとつながりをもって、神さまのご計画と導きを信じて、時代の転換点の中で、大切な活動を継続していける道をともに模索し歩んでいきたいと願います。

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