今月のことば

今月のことば 2023年2月号

研ぎ澄まされたまなざしを持って

女性連合会計 廣島 規子 (ひろしま・のりこ/浦和教会)

 

2月11日は「信教の自由を守る日」です。

先の戦争では、天皇を神と崇(あが)めることを強制され、激しい宗教弾圧が起こったことの戒めとして、信教の自由を改めて心に刻みます。信仰と政治は別物のように思われますが、政治に無関心であったり、間違いに目をつぶっている間に、先の戦争のように気づけば私たちの国が再び戦争をする国になり、私たちの信仰が脅かされることになりかねません。

聖書にはこう書かれています。「わたしを世にお遣わしになったように、わたしも彼らを世に遣わしました」(ヨハネ17・18)。

神さまはイエスさまを人としてこの世に送られました。すなわちイエスさまは人間の生活の只中に入って来られ、社会の中で小さくされている者に寄り添い、正しくないことを戒められました。同じように「世に遣わされた」私たちはイエスさまに倣い、政治や社会の良き監視者となり、良き社会の働き手となることを求められているのではないでしょうか。

二度と同じ過ちを繰り返さないために、研ぎ澄まされたまなざしを持って、政治のために祈り、正しくものが言えてこそ、私たち自身の信仰を守ることに繋がって行きます。

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