今月のことば

今月のことば 2024年1月号

祈りこそ

女性連合会計 廣島 規子
(ひろしま・のりこ/浦和教会[埼玉])

 

私には天国に送った大切な友がいます。彼女は重い病を負っていて、たびたびの通院・外来での待ち時間を大好きな手芸をしながら過ごしました。一目一目編むその時間は、彼女の大切な祈りの時でした。この作品は○○さんの救いのため。また新たな作品は△△さんの、学校に行けなくなったお子さんのため、といったように、長い待ち時間は次々と祈りに変えられ、できあがった作品は、祈りの相手のもとに届けられました。私のもとにもたくさんの彼女の作品が届けられ、彼女が召されて長い時間がたった今でも、私の周りには彼女の祈りが散りばめられています。

先日の女性連合総会にあたり、ある教会の方から美しいクロスステッチが届けられました。役員・実行委員・幹事・スタッフ…たくさんの人たちのイニシャルが刺繍され、一人ひとりにメッセージがありました。私たちがあたふたと総会準備をするその時に、一針一針祈りながら刺してくださいました。私たちの活動には、このように皆さんの祈りが散りばめられているのです。

総会を終え、女性連合の行く先は困難が山積みかも知れません。がしかし、主の先立ちと、私たちの背後にあるたくさんの祈りを確信して初めて、一歩また一歩と、歩みを重ねていけるのだと思わされています。日ごろからのたくさんのお祈りとお支えを、改めて感謝申し上げます。

「あなたがたはそれぞれ、賜物を授かっているのですから、神のさまざまな恵みの善い管理者として、その賜物を生かして互いに仕えなさい」 (1ペトロ4・10)

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