50周年誌

女性連合の『50周年記念誌』出ました!④ 2024年7月号

『世の光』編集委員
花小金井教会(東京) 臼井 愛子(うすい・あいこ)

 

人気の「あかし」のページから抜粋して紹介します。


主と共に歩ませていただいて 栗本 祥子(くりもと・さちこ/浜松[静岡])

…当時は戦争が終わってまだ5年にしかならず、市街地には焼け跡が残り、人びとは衣・食・住すべてに事欠く時代でした。…そこで婦人部では、その指導者の育成の急務に駆られ、各教会より送り出された女性たちに奨学金を支給し、一年間の学びを課し、その任に当たることになりました。

…当時の、そして今も婦人部の仕事の目玉は、『世の光』の発行と、年一回開催される総会と信徒大会。そして、12月初めの全世界への伝道の思いを推進する「世界祈祷週間」の推進でしょう。…業者に委託した蝋(ろう)原紙に書かれた物を校正するのが私の仕事で、その業者がたまたま私の家の近くでしたから、夕方仕事を終えて家に帰ると、ビッシリ書き込まれたA4 二頁続きの原紙が4、5枚持ち込まれています。それを電灯の下でよく読めるよう、黒塗りのお盆をひっくり返した上に乗せ、スタンドの光で字を浮かせて一字ずつ原稿と照らし合わせていくのは、一日事務所での仕事を終えた上での作業で、毎月この2、3日の仕事はかなり厳しいものでした。…忘れてはならないのが、年に一度開かれる婦人総会と大会です。この顔と顔を合わせて知り合う中で、各教会の婦人たちがどれだけ刺激を受け、励まされたことでしょうか。…当時は、まだ新幹線の開通していない時代で、北九州から天城まで十数時間かかったのではなかったでしょうか。夜行列車の床に新聞紙を敷いて座って行ったことを覚えています。…この婦人部での5年9ヵ月の日々の学びが、どれだけ助けになってくれたかわかりません。ただ、感謝です。

朝の祈り 恵みの証 植村 蓉子(高松常磐町[香川)

  私は…満90歳となり、「イエスは主なり」と告白してから58年となります。…私が受けた大きな三つの恵みについてお話しします。一つ目は、私にとって最も大きな恵み、夫婦そろって信仰を与えられたということです。…夫が救われるまで40年かかりました。…二つ目に思い起こすのは、インドネシア、夕イフィールド伝道への参加、沖縄学習ツアーやイギリス、韓国であったバプテスト世界大会やアジア大会などに出席でき、そこで新しい出会い、知らなかったことを知る喜びが与えられたことです。今年6月に参加した「命どぅ宝 学習ツアー」についてお話しします。…近年の政府の対応、世情の動きが戦前に逆戻りしているように思えて、戦中―戦後の混乱を知り、平和を願う者として、今の辺野古の現状をこの目で確かめたいと、リピーターとして参加しました。
…三つ目の恵みは全国に信仰の友ができたこと。友との交わりはかけがえのない私の宝です。…友のために、皆の健康、被災者と復興のために、平和を覚え、核兵器廃絶、原発の廃止を願って、飢えている子どもたちのために……。祈りの課題は尽きないものですね。…女性連合の集いは友と再会できる時、また新たな出会いと学びを通して信仰のリフレッシュとなる大切な場です。

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