『世の光』編集委員 花小金井教会(東京)
臼井 愛子(うすい・あいこ)
女性連合は、「世界のさまざまな痛みの中で苦しみ悲しむ人びとに寄り添い、共に福音にあずかる」との女性連合の活動理念(※)に則り、さまざまな出会いと働きを積み重ねてきました。今回は三つの活動を紹介します。
※女性連合ハンドブック4頁「日本バプテスト女性連合の使命」
■アジアフィールド伝道 村上 千代(むらかみ・ちよ)
カンボジアとのつながりは、2007年にタイのチェンマイで行われたBWA(世界バプテスト連盟)のLiving Water Conferenceで「アガぺ子どもの家」の証をされたアドノさん(インド・ナガランドの宣教師)との出会いから始まった。…アドノさんは、同じくナガランドの宣教師メレンラさんと共に「アガペ子どもの家」を立ち上げ、経済的な貧しさと、DV(ドメスティック・バイオレンス)や複雑な家庭環境で親元での暮らしが難しい子どもたちを養育するようになった。わたしが初めて訪問した時、まだ幼かった子どもたちが、英語で暗唱聖句を披露し、歌や踊りで歓迎してくれた。
…女性連合は2011年度に、第1回アジア・フィールド伝道(カンボジア)を実施。…続いてインド「プリ子どもの家」(2012年度)、カンボジア・シンガポール(2014年度、2016年度)と、4回派遣した。
■あいあいプロジェクト 蛭川 潤子(ひるかわ・じゅんこ)
2011年3月11日に発生した東日本大震災は、全国、全世界に大きな衝撃を与えました。…震災3ヵ月後の6月に行われた実行委員会で、被災地支援の取り組み「あいあいプロジェクト」を全国の女性会と協力して行うことを決定…【活動理念】地震や津波で被災した人びとや原子力発電所の事故により避難を余儀なくされている人びとのために祈り、とくに「被災弱者」といわれる人びとや取り残されていく人びとに目を留め、ニードを知って具体的に活動する。…限界はあっても自分たちが担えること、自分たちだからこそ担っていけることを大切に進めていきました。支援物資の募集には迅速に対応し、また、手作りのお菓子や手芸サークルへの材料の提供なども、それぞれの要望に応えて多くの協力を得ることができました。それらは、被災地に行けなくても、自分たちができる精いっぱいの支援をしたいとの思いの表れでした。
■全国小羊会キャンプ・リーダー研修会 奥田 厚子(おくだ あつこ)
…1983年春休み、満を持して第1回「全国小羊会キャンプ・リーダー研修会」が天城山荘で開かれたのです。129名の小羊たちの参加があり、第2回は180名となり…第3回は最多人数で小羊たちは232名にもなり、いかに参加を楽しみにしていたかがわかります。…プログラムも、世界宣教の働き人の学び、体育館での活動的なものや、野外活動を取り入れたりと年々充実していきました。中でもそのクライマックスは、2日目の夜に持たれる「世界伝道の夕べ」で、子どもたちは真剣に講師の話に耳を傾け、神さまからの招きに応えて、信仰決心や献身決意を与えられていく場にもなりました。