あかし

あかし 2025年4月号

執筆者
村田 光
所属教会
大分教会[大分]

神さまの息

村田 光(むらた ひかり、大分教会[大分])

私は村田光と申します。学生時代、女性連合の奨学生として、全国から祈られて、支えられ、歩ませていただいておりました。どんな時も、決して私は一人ではない、ということが私を励まし、力付けてくれていました。今でも、心から感謝しております。それから、約20年の月日が経ちまして、現在は大分教会の牧師である村田悦(えつ)のパートナーとして、二人の小学生の息子と共に歩んでおります。大分に来て12年目です。

昨年6月に、別府国際教会を会場に、全国牧師配偶者会が行われました。私は、実行委員のひとりとして、携わらせていただきました。初日の朝、大分地方に強風が吹いていました。無事に皆さまが全国から来られるのかと、どきどきしておりました。しかし、その風のことを、次男が夫に「かみさまのいきだねえ」と言ったそうです。その知らせを受けて、私は、そうか神さまの息が吹いているのか、と思わされました。そして、その会においては終始、決して人の力だけでは成しえないような恵みが溢れました。心から神さまに感謝しました。

昨年11月末に、学生時代のアルバイト繋がりの友人から、連絡がありました。12月から、福岡・姪浜(めいのはま)のコーヒーチェーン店で店長になることになった、との知らせでした。私はかつて17年ほど姪浜で暮らしておりましたので嬉しくなりました。そして、無謀にも、大分に住む私が、福岡のお店のクリスマスライブを提案しました。神さまのことば、メッセージが、賛美に乗って皆さんに届けられたらいいな、という思いからです。数日間、その友人からのお返事を待ち、実現可能である、との知らせを受けました。福岡に住む信仰の友、数人に可能性を聞いて、なんとか幻が実現する運びとなりました。クリスマスの絵本を土台に、合間にその場面に合う賛美を9曲交えるという構成を考えました。キーボード、ソプラノとアルトの3名です。メンバーの一人は、「まるでミニクリスマス礼拝だね」と言いました。信仰の友と、与えられているものを活かして、それぞれの信仰を合わせて賛美をお届けできたこと、この上ない喜びでした。そして、人の力だけでは決して成しえなかったことだらけでした。

私の髪を切ってくださっている美容師さんが、「クリスマス、娘と教会へ行ってみてもいいですか?」と言ってくださいました。とても嬉しかったです。そして、結婚式ぶりにネイルサロンに行きましたら、そのネイリストの方も「教会へ行ってみたい」とのことでした。幼いお子さんが風邪をひいてしまい、「子どもクリスマス」には来られませんでしたが、後日親子で教会を訪ねて来てくださいました。お子さん二人は牧師と共に、教会探検を楽しんでくれていました。

神さまは、私の想像を遥かに越えて豊かに働かれる方だと改めて思わされています。神さまの息が豊かに、私たちの人生に吹いてくださいますように、とお祈りします。

error: この記事は保護されています