今月のことば

今月のことば 2025年6月号

執筆者
友納 薫
所属教会
常盤台教会[東京]

 

肉の思いは死であり、霊の思いは命と平和であります(ローマ8・6)

まもなく「沖縄(命(ぬち) どぅ宝(たから) )の日」を迎えます。

私は昨年、初めて「沖縄6・23学習ツアー」に参加させていただき、沖縄戦の戦没者の遺骨を40年以上に亘(わた) って収集し続けている具志堅隆松(ぐしけん・たかまつ)さんのことを「知り」ました。米軍普天間(ふてんま)基地の辺野古(へのこ)移設をめぐり、沖縄南部の土砂を使う防衛省の計画について、「戦没者に加え米兵などの遺骨も含まれる可能性があり、それを新たな軍事基地を作るために海に捨てるというのは戦没者に対する冒とくであり、国際的な人道問題である」と、中止を訴えている方です。皆で平和祈念公園を訪れた時、沖縄本島南部の土砂を辺野古の米軍基地埋め立てのために使わないことを国に求めてハンガーストライキをされていた中で共に「祈る」ことができました。

生涯を通して平和活動を続けた方がたの思いは、その使命にぶれることなく取り組み続けた時に、人びとの心に届き広がっていくのだと教えられました。その「思い」とは正(まさ) に「霊の思いは命と平和である」と示されます。その後、学ばせていただいた大切なことを、何度か教会の皆さんと「共有する」機会が与えられ、主に感謝しました。今年も学習ツアーに参加予定ですが、戦後80年を迎える沖縄の歩みを皆さまと共に新たに「知る」「祈る」「共有する」旅となりますようお祈りいたします。

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