今月のことば

今月のことば 2025年8月号

執筆者
児玉 佐代子
所属教会
ふじみ野教会[埼玉]

平和の希求

児玉 佐代子(こだま・さよこ/女性連合書記 ふじみ野教会[埼玉])

8月を迎えます。戦後80年。

学生時代に「戦争を知らない子供たち」という歌が流行りました。確かに戦争が終わって生まれた私たちではありましたが、その歌が流れた1970年はベトナム戦争のただ中でした。いつの時代でもどこかで繰り返される戦争や紛争がありました。

「何のために生まれ、何をして生きるのか」。これはテレビドラマの中での台詞ですが、今もなお戦争や紛争、そして社会の歪(ひず)みの中で命を奪われる人たち、とくに子どもたちが犠牲になっているニュースを聴くと、何のために生まれてきたのか、それぞれの人生にどのような未来が待っているのかを思い描く間もなく、理不尽に奪われてしまう命に心が痛みます。

イエス・キリストに出会ったわたしたち一人ひとりは、どのような働きを神さまから委(ゆだ)ねられているのでしょうか。女性連合のつながりを通してのこれまで、そしてこれからの活動と祈りが、すべての人のいのちと平和につながるものでありますように、と深く願う8月です。

わたしは、あなたたちのために立てた計画をよく心に留めている、と主は言われる。それは平和の計画であって、災いの計画ではない。将来と希望を与えるものである」(エレミヤ29・11)

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