世界をつなぐ祈り――世界バプテスト女性サミット
加藤 泉(かとう・いずみ/女性連合会長 大井教会[東京])
日本が真夏に向かう7月上旬、南半球オーストラリア・ブリスベンで世界バプテスト連盟女性部(BWAW)主催「世界バプテスト女性サミット」が開催されました。世界バプテスト大会に先立ち行われたこのサミットには、60ヵ国から約700名の女性たちが集い、国境や文化を越えて信仰と祈りを分かち合う、力強く希望に満ちた時となりました。
世界の現実に目を向けると、開発途上国と呼ばれる国でも先進国でも、女性や子どもたちは今なお差別や暴力、虐待にさらされています。サミットでは、その厳しい現実に目を背(そむ)けず、女性の人権が守られ、子どもたちの命と尊厳が守られるため、「声を上げる勇気」と「行動する使命」が熱く語られました。教会は何に気づき、どのような責任を果たすべきか――。会場では、真剣な祈りと問いかけが響きました。
さらに、BWAWの新しい会長・副会長の就任式が行われ、新会長には、カリブ海女性連合の会長を務めてこられたカーリンさん(※)が選出されました。カリブ海地域から初のリーダー誕生という歴史的な瞬間を、会場は祝福と拍手で迎え、世界の調和と平和への新しい可能性を感じるひとときとなりました。
世界の女性たちの祈りのつながりから、平和への希望を受け取りました。この希望を私たち女性連合の希望へと重ねていきたいと心から願っています。
会長:カーリン・エドワーズ・ウォリック(トリニダード・トバゴ)
副会長:ルバ・リハーニ・アッバシ(ヨルダン)