「せかい」と出会う

「せかい」と出会う 2024年12月号

出かけて行って実を結び

連盟インドネシア派遣宣教師 野口 佳奈(のぐち・かな)

 

主のみ名を賛美します。

いつも尊いお祈りとおささげものをもって支えてくださる諸教会・伝道所の皆さまに心から感謝申し上げます。
一家で赴任してから10年目、引き続き地域の教会、神学校に仕えています。最近は、直接・間接的に日本での福音宣教に仕えたいと願っている人や団体、あるいは逆に、さまざまな活動や宣教の働きのため日本からインドネシアに来る方がたをサポートする機会も与えられています。

8月下旬、スマトラ島南端バンダルランプンでの、チャンディ教会英語礼拝のミッショントリップに合流するかたちで、青年たちを中心とした10名が日本からインドネシアに来られました。

土曜日はバプテスト病院で開催された地区のリバイバル聖会で、証と特別賛美の奉仕、ロックソーラン節を披露しました。聖会の後、病院チャプレンとしても仕えておられる地元の牧師に同行して入院患者さんたちを訪問し、折り鶴を渡して皆でお祈りしました。患者さんや家族が、突然やってきた私たち外国人の前でもこれまでの経緯や思いを率直に話してくださり、病院と教会が長年の奉仕を通して地域の信頼を得ていることを感じました。私と一緒に病室を回った日本のある学生は、自分と同じ大学生の患者さんのことが強く心に残りました。彼は数年前の交通事故による顔の怪我の手術がうまくいかずにここへ入院していたのです。学業、医療費、手術跡がどうなるのか不安を抱く彼と母親の姿に、「当たり前」の生活を当たり前に享受していた自分を問われました。

日曜日は、英語礼拝の先生方といくつかのグループに分かれ、朝・夕の礼拝で奉仕しました。中には、会堂の破損が酷いにもかかわらず、近隣の許可が得られず修繕できない教会、地元の理解を得て現在の場所に落ち着くまで、何度も引越しを余儀なくされた教会もありました。困難な中で主を喜び、心いっぱい賛美する信徒たちとともにささげた礼拝が、ある参加者に励ましと同時に悔い改めを与えました。
さらには帰国の後、一人の高校生がバプテスマを受ける決心をしました。

このように、出かけて行って自分の目で見、出会い、仕えることによっていつまでも残る実を結んでいくために、私たちは選ばれました。ちなみにその後、日宇満師と私は、チャンディ教会の礼拝や例会の中で、この旅の報告をしました。今では、苦闘しているバンダルランプンの教会の祝福、日本の教会のリバイバルが、信徒たちの祈りの課題に加えられています。

バプテスト病院の患者さんと(本文中の学生が撮影)


女性会例会での奨励と報告

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