沖縄

沖縄 –知る・祈る・共有する– 2025年4月号 

執筆者
河内理恵
所属教会
目白ヶ丘教会

イエスに倣い、平和をつくり出すものとしていきる

6・23「沖縄(命どぅ宝)の日」推進委員会委員長
河内 理恵(かわち りえ、目白ヶ丘教会)

 

2025年度が始まり、それぞれの教会でも新しい主題のもとでの歩みを始められていることと思います。

「祈り便」第67信をお届けします。今年度の「一年を通しての祈り」と「時々刻々の祈り」(4月、8月、12月更新)に合わせて祈ってまいりましょう。わたしたちが「沖縄(命どぅ宝)の日」をおぼえて祈り、学習ツアーを実施して今年度で18年がたちます。その間、沖縄の素晴らしい自然と人びとに出会い、大切なことを多く学ばせていただきました。その中で、沖縄に負わせている基地負担は、実はわたしたちの問題なのだということにも向き合わされています。同時に日本全国の軍事基地による周辺住民への事件事故や女性への性暴力、騒音問題、有害なPFOS、PFOA(有機フッ素化合物)による生活用水の汚染問題が沖縄から見えてきています。軍事力に頼って安心・安全を求めることがこの状況を生んでいます。軍事力を強くする競争には終わりがありません。ますます相手に対する恐れが増します。だからこそ、悔い改めて、命こそ宝だと、平和を求める祈りを生きておられる沖縄バプテスト連盟女性会の方がたとつながり、交流することを続けていきたいと思います。

今、世界ではさまざまな地域での戦争、紛争によってあまりにも多くの命が失われています。沖縄では子どもたちが、米軍機が低空飛行する度に校庭での授業を中断して避難しています。宮古島や与那国島では公道を自衛隊が行進したり、公立の小学校の音楽会では自衛隊の音楽隊の演奏会が計画されたりと、生活の中に自衛隊や軍備の存在を日常化する動きがみられています。この時代の中で、わたしたちは手をつなぎあって主の平和をつくり出していきたいと思います。主イエスは、あらゆる暴力―戦争、貧困、差別を否定しました。主の平和を実現するようにわたしたちに語りかけています。沖縄の、そして世界のすべての子どもたち大人たちが希望をもって生きられますようにたゆまず共に祈り続けましょう。

平和をつくり出す人たちは、さいわいである、/彼らは神の子と呼ばれるであろう

(マタイ5・9、口語訳)

祈り便  第67信

一年を通しての祈り
  • 沖縄をはじめ、世界中の一人ひとりの存在が大切にされる平和を祈り続けていくことができますように。
  • 沖縄に立てられている教会の宣教の業をおぼえて。
時々刻々の祈り
  • 辺野古の埋め立て工事が止まりません。神さまが私たちの祈りを聞き届けてくださると信じ、ともに祈り続けましょう。
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