〜これからの女性連合〜
用いてくださる主に期待して
女性連合書記 児玉佐代子(こだま・さよこ/ふじみ野[埼玉])
―時代の転換点に立って ―婦人連合発足年の「巻頭言」を読む―
2021年度から始まった「時代の転換点に立って」の頁は、1973年に書かれた松村あき子初代会長の『世の光』巻頭言を通しての4名の方がたによる執筆から始まりました。巻頭言を読み返すことで、女性連合の進む道を考えるヒントを得たいということからでした。
初代会長が1973年に直面した課題は婦人連合のあり方。「各地区の集会、発会総会、天城での第一回総会と大会、そのひとつひとつが婦人信徒の祈りと努力の結晶であり…」と書かれ、「み言葉に立ちつつ、前進への足がためをしてきた私たちは、来年度に向かって二つの願いを持っています」と続きます(1973年『世の光』12月号巻頭言)。
女性連合も、近年の社会状況や経済的変化の中、まさに新たな前進への足がためとして、2022年度より「これからの女性連合を考える検討チーム」を発足。以降これまでを振り返り、これからの私たちの方向性を示すものとして、私たちの願い、使命、指針を今の自分たちの言葉として新たに整え、昨年度は、会長、幹事が13地方連合に出向き、「私たちのひろばin地方連合」にて皆さんの声を直接お聴きしてきました。また、改革への取り組みをホームページや『世の光』を通してお伝えしてきました。それでもなお「何のための女性連合なのか」との声を聴きます。
これまでの女性連合の歩みの上に立っている私たちはこれからをどう考えて行けば良いのか。そもそも女性連合の存在意義とは何か。それは、これまでの歴史と活動を振り返る中で明らかにされていったように思います。活動のひとつひとつが国内外問わずそこに生きる方たちの声を聴き、祈り、寄り添い関わっていくものでした。また、女性が女性の声を聴いていくことの大切さ、安心して話すことのできる場としての女性会の存在を忘れたくないと思います。
このままでは財政がショートしてしまう、右肩下がりのシミュレーション、現実の厳しさばかりに心憂う数年を過ごしてきました。かつてささげることができていたものが、活動できていたことが、同じようにできなくなってしまった悲しみもあったと思います。しかし、私たちには「これまで」こつこつと息長く積み重ねてきた活動と祈りがあります。たとえどんなに小さくとも、ひとりでは、ひとつの教会だけでは、できなかったことが、女性連合という集まり、つながりを通して「今」もできていること、常にその下支えをしてくださっている事務局の皆さんの働きも含めて改めて感謝したいと思います。
私たちは、私たちの主の愛の豊かさやいつくしみの深さがどれくらいのものなのか到底計り知ることはできませんが、それでもなお用いてくださる主に期待して、その都度その都度、顔を上げ心を高く上げながら、前に進む「これから」をともに思い描いていくことができるような10月の総会・信徒大会となりますように。
先立つ主に期待して!
※ 女性連合・わたしたちのひろば2025(オンライン)
9月6日(土) 10:00~12:30
ZoomID: 847 3993 0412 / パスコード:697467
テーマ:わたしたちは神の同労者~つながる喜び ぜひご参加ください!