〜これからの女性連合〜
「神の同労者」として共に歩む
女性連合副会長(函館〔北海道〕)本多 依子(ほんだ よりこ)
・「わたしたちのひろば」を通して
9月6日(土)、10:00~12:30、「女性連合・わたしたちのひろば2025」(オンライン)が行われました。
10月に開催される総会を前に、議案説明と懇談を通して、機構改革関連の内容を共有し、会員の理解を深めることを目的として開催されました。個人・サテライトを合わせて計116名の方がたが集い、共に分かち合うひと時となりました。皆さんからの率直なご意見や、視点を共有することができ、女性連合を創り上げていく思いを交かわすことができたように感じました。
さて、懇談の中で会長からの「この改革を進めていく中で、女性連合は必要ないのではないか、という究極の問いを立てた」という発言が、大変印象に残っています。
・機構改革の歩みの中で
私は、2022年度より役員を担わせていただき、現在、2期目の2年目となりますが、その歩みは機構改革と共にあったと思います。
4年前、財政問題を見直すことから始まった検討チームでしたが、歴史や、あらゆる角度から学ぶ中で、男性中心社会において女性たちには、女性であるが故に個人の能力を発揮することのできないジェンダー差別からくる屈辱や苦しみがあったこと。そして今もなかなか表には出てこない現状があるということ。女性たちは未だ社会においてマイノリティ的な存在であることを知りました。女性連合もまた連盟との関わりの中で、ジェンダーに基づく構造的課題があったことにも気づきが与えられ、その関係性が見直されてきました。
・聖書はなんと言っているか
創世記1章27~28節には「神は御自分にかたどって人を創造された。神にかたどって創造された。男と女に創造された。神は彼らを祝福して言われた …」とあります。
主は、人をご自身の似姿に創造され、男と女のそれぞれの性を置き、それを良しとして祝福されました。神の前には、命は性を越えて尊く、優劣のないことがみ言葉を通して知ることができます。そのことを思うと、男だから、女だからと性で個人の能力や個性が否定されることのない対等で公正な社会が築かれていくことを願わずにはいられません。
・女性連合の存在意義について
世界を見渡せば、未だに女性の立場は弱く、女性の人権問題が浮き彫りにされる現状が多々あります。その痛みの声に耳を傾け、励まし、祈りあうことの大切さを思う時に、女性同士でなければ取り扱えない領域もあるのではないかと感じます。そのことを考える時に、女性たちが集まる意義、価値が今なお大いにあると私は思います。その過程を通して女性たちの痛みが癒え、主にある自己肯定感が回復され、本来の輝きが取り戻されていった時、私たちは主の平和なる福音を証しする者たちへと強められていくのではないかと思います。地の塩、世の光として各々の個性が豊かに芽生え、「神の同労者」として用いられて行く女性連合へと成長することを切に願います。