学ぶことは砕かれることだ
女性連合書記 戸井田 敦子
（といだ・あつこ／西川口教会［埼玉］）
９月は「献身者デー」。主の業のために働く後継者育成のために、女性連合が祈りをささげ、経済的に支えていこうと設けている活動だ。今までに多くの方が奨学金を受け学びを続けてこられたことが嬉しい。
「学ぶ」ということはどういうことだろうか。新しい知識や技術を学ぶことは大切なことだ。しかし、「聖書を学ぶ」「信仰に基づいて学ぶ」とはどういうことなのだろうか。わたしたちは日常生活の中で、「自分の価値観を作りながら」生きている。それは自分の生き方を支えるもので、これがなかったら生きていけないのだから悪いものではないのだが、いつの間にか、自分が勝手に作り上げた価値観でものを見て判断していないだろうか。今までの信仰生活で作り上げられた「自分の神さま像」「自分の教会像」「自分の女性連合像」「あるべき自分の姿」… そんなもので人を裁き、自分を責めたりしていないだろうか。また更に、その価値観のまま新しい知識や技術を習得しても、今までの価値観を強化してしまうことにならないだろうか。
だからこそ、毎日、み言葉をいただき、学び続けて、昨日までの「自分の価値観」を砕き、新たな働きへと歩んでいきたい。奨学金を受ける方がただけでなく、私たち自身も、「献身者デー」の祈りによって、砕かれつつ学び続けたいと思う。