時代の転換点

時代の転換点に立って 2023年9月号

共にビジョンを描く ~新しい女性連合に向かって~

女性連合役員 副会長 本多 依子(ほんだ・よりこ/函館教会[北海道])

 

機構改革
なぜ理念まで新しくするの?

昨年5月より、これからの女性連合について全国の皆さんと共に考え、語り合う「しゃべり場」として、「女性連合・私たちのひろば」を隔月に行なっておりますが、今年度最初の「私たちのひろば」でのことです。ある教会の女性たちから「機構改革はわかるが、なぜ理念まで新しくしなければならないの?」というご質問をいただき、あまりにも鋭いご質問に、役員でありながら私は即答することができませんでした。

自分の中で整理できていなかったことを反省すると共に、もしかしたら、全国の女性たちの中にも同じような疑問を持っておられる方もいらっしゃるかもしれないと思い、その問いについて私なりにお伝えさせていただきたいと思います。

時代・社会の流れの変化の中で

女性連合が機構改革に踏み込んだのは、財政課題が最初のきっかけですが、それと共にコロナ危機や少子高齢化、また働く女性が増えてきたこと、ジェンダー平等の視点など、これらの社会状況の急激な変化によって、私たちの教会の状況もその影響を受け変化している現状があります。このようなことを鑑みつつ、女性連合の存在意義を確認し、またこれからの時代を見据えながら、理念や使命を見直していく必要性が出てきたのです。

そのようなことから、2021年の女性連合総会において「これからの女性連合検討チーム」(以下、検討チーム)の立ち上げが承認され、2022年4月から協議が始まり現在に至っています。

対話の豊かさに触れて

その検討チームですが、昨年度は女性連合の抱えている課題があまりにも多く、またそれらが幾重にも絡み合っていることから、話がなかなか前に進まない状況でした。既に『世の光』5月号を通してお伝えしておりますが、そのような状況を打破するべく、今年度より竹之内裕文氏(たけのうち・ひろぶみ/静岡教会員)をファシリテーター(※)としてお迎えして、話し合いが繰り広げられています。

検討チームの大きな変化として私が感じていることは、「対話」を中心とした話し合いを重ねることで、皆が生き生きと話し合いに参加しているということです。自分の意見を持ちつつも、相手の声に耳を傾け相手の視点に立ってみた時、「そういう見方もあるのか…」と毎回発見の連続。同じことを見ていても、こんなにも広さや深さ、奥行きがあるのか、と気づかされるのです。

今は、女性連合のビジョン(夢、幻)についてそれぞれの願いや思いを出し合い、ワクワクしながらその豊かさを味わっています。もっと具体的なことを決めなくていいの?という声もあるかもしれませんが、急がば回れ。女性連合の目指したい姿(ビジョン)が整えば、自ずと方向性が定まり、財政的なことを始め、諸々の課題は後からついて整ってくるのではないか、と思わされています。

※ファシリテーターとは、「会議を円滑に進行する人」のことで、会議参加者の思いや意見を引き出し、それらをまとめ交通整理し、対話へと導く進行推進役のこと。

全国の女性たちと共に

今年の総会・信徒大会は福岡にて4年振りの対面とオンラインのハイブリット(併用)方式で開催されます。大会1日目の協議・懇談の時間では、皆さんと共に、これからの女性連合のビジョンを語り合うことができたらと計画をしております。

女性連合はトップダウン(上から下へ)型の組織ではありません。ボトムアップ(現場の声を吸い上げる)型の組織です。女性連合に連なる「あなたが」、そして「私の教会が」この女性連合を作り上げていくのです。

是非、これからの女性連合のビジョンについて祈りつつ、思い巡らしてみてください。協議・懇談の場で、豊かにビジョンが取り交わされることを期待し、願っております。

オープンな情報共有・しゃべり場

女性連合・私たちのひろば

(オンライン・事前申込不要)

 

9/9(土)10:00〜11:30
9/10(日)14:00〜15:30

ミーティングID:847 3993 0412
パスコード:697467

両日ともほぼ同じ内容です。ご都合のよい日にご参加ください。

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