時代の転換点

時代の転換点に立って 2023年10月号

互いに呼応しつつ

実行委員 大島 玲子(おおしま・れいこ/福島主のあしあと教会[福島])

 

こんにちは。女性連合の実行委員3年目となりました。実行委員とはいったい何をしているのだろう、と思われる方も多いのではないでしょうか。

全国13の地方連合から選出された実行委員は各地方連合の代表として実行委員会を構成しています。大まかに言うと実行委員会には二つの役割があります。一つは地方連合と女性連合をつなぐパイプ役、そしてもう一つは女性連合総会の議案提出者として議案を整える役割です。3年目になって働きの全体像がやっと見えてきましたが、大きな変革の中で戸惑いつつ毎回の会議に参加しています。

信徒運動体としての女性連合の運営は会費と『世の光』の誌代のみで成り立っていますが、残念ながら会員数も『世の光』の購読者数も驚くほどの勢いで激減しています。何と昨年度には『世の光』会計が赤字になり、2023年度には一般会計も赤字となる予測で、現在の事務所体制を今のままの形で存続させることはとても困難になります。各教会の現状はというと、コロナや高齢化に伴って女性会自体を持てなくなった教会、若い世代を中心に社会や教会内で責任ある立場に置かれ、女性会に参加する時間を実質的にとることが難しい教会、ジェンダーや多様化の課題の中で性別や年齢で分けずに新しい信徒会の在り方を模索する教会など、女性会員減少の理由はさまざまです。みなさんの教会はいかがでしょうか。

世界伝道を使命としてきた女性連合は昨年度50周年を迎えました。今まで先輩たちの熱いスピリットに育てられ、それぞれの教会が世界バプテスト祈祷週間献金をささげることで宣教師派遣を含め大きな恵みをいただき、『世の光』を通して互いにつながる喜びを分かち合ってきました。

しかし日本バプテスト連盟の国外伝道室が今年の3月にクローズし、今までフルサポートで国外宣教師を派遣してきた働きは今後は後方支援へと転換していくとのことです。そのような中で、女性連合はその存在意義をもう一度整理確認し、捉えなおす作業が必要になっています。これは埼玉に事務所を構える女性連合―向こう側の課題ではなく、加盟している私たち一つ一つの教会の女性会が今後の女性会をどのようにイメージするのか、そしてお互いの教会の女性たちが孤立せずにつながり、一つの女性会ではなしえないことを祈りと協力の中で実現する方法はどんな形なのか、もう一度新しい視点で考えることに他なりません。


7月17日に東北地方連合の女性修養会が4年ぶりに仙台の南光台教会で行われました。コロナ以前は泊まりがけで総会と信徒大会を行ってきましたが、コロナ以降総会は書面になり、今回も総会は書面で行うことにしました。そのおかげで半日のプログラムにもかかわらずグループの分かち合いの時間をたっぷりとることができ、参加者は再会とつながりの喜びを胸いっぱいに抱え帰路につくことができました。

女性会を持たない南光台教会では、この修養会のために一年をかけて女性たちを中心に頻繁に準備会を重ねて、参加者も奉仕者も共に嬉しい修養会を実現してくださいました。

不安や恐れを主に委ねて「私たちのために助けて! 祈って!」と呼び掛け、「私たちは何ができますか」と互いに呼応する時に、私たちの想像をはるかに超える主の恵みを見ることができる、そんな経験をした一日でした。

オープンな情報共有・しゃべり場

女性連合・私たちのひろば

(オンライン・事前申込不要)

 

11/11(土)9:00〜11:00
11/12(日)14:00〜16:00

ミーティングID:847 3993 0412
パスコード:697467

両日ともほぼ同じ内容です。ご都合のよい日にご参加ください。

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