時代の転換点

時代の転換点に立って 2024年3月号

言葉にすることで気づくこと、見えてくること

実行委員 竹之内 理香(たけのうち・りか/静岡教会[静岡])

 

1月20日(土)、臨時総会に向けてオンラインで議案説明・懇談会が開かれた。事前にファクスで寄せられた質問や意見は、女性連合のホームページに掲載され紹介された。文章からは、熱い気持ちが伝わってくる。私も気持ちがゆさぶられ、新たな気づきを与えてもらった。重複するものもあるので整理すると、質問・意見は以下のテーマに分類できるのではないかと思う。

〈議案について〉

議案に対する質問や賛否、第8号議案が提案されるまでのプロセス、総会議事の進め方について、さまざまな声が寄せられた。

〈財政について〉

『世の光』、会費の積極的な値上げ検討を望む声が多かった。赤字にならないための価格設定やウェブ版の販売目標数などのデータを求める声があった。懇談会ではそれに応え、事務局が丁寧なシミュレーション資料を作成し、説明を行った。

〈「『世界バプテスト祈祷週間』献金」について〉

大きく分けてふたつのとらえ方がある。ひとつには、ささげられた献金は純粋に国外伝道(国際宣教)に支出すべきだ、という考え方で、女性連合はこの考え方で活動してきた。もうひとつには、この活動を推進するスタッフの働きを支えることも「間接的な伝道」であるという考え方だ。今回の提案は、事務スタッフがこの活動に従事する時間分の人件費を「『世界祈祷週間』献金」の項目に加えるというものだ。まず大まかな方針を立て、次に予算案を審議すればスムーズに議事が進行したのではないか、という声もあった。

〈他の選択肢の模索〉

「『世界祈祷週間』献金」のこれまでの考え方を尊重し、活動を継続するための財源を「『世界祈祷週間』献金」以外に求めよう、少しでも可能性があるものならば試みよう、という呼びかけがあった。大きな変化をともなう今回の提案に対する戸惑いとともに、「もう少しじたばたしたい」という声も。具体的内容は二番目の財政問題とほぼ重複する。

〈女性連合のこれから〉

寄せられた意見を読み、そもそも私たちは何のために、何に向かって、誰と共に何をするのか、という原点に立ち返って考えることが求められていると感じた。女性連合の理念、目標、パートナーシップ、活動について共通認識を確立することが、すべての判断の土台となる。「これからの女性連合検討チーム」が格闘している、ビジョン・ミッション・アクションにつながる事柄である。

〈その他〉

連盟との関係(パートナーシップ)、今後の展望にかかわる助言等さまざまな声があった。
臨時総会で「議案を吟味する時間が与えられて良かった」という声があった。懇談会でも「こうした意見を聞き合う場が持てたことに感謝する」といった声が聞かれた。自分とは異なる意見を聴くことは、ものごとを立体的に捉えるための貴重な機会だ。寄せられた声から問いを設定し、対話を重ねていくことができたらいいと思う。対話の場が広がっていく希望を感じる懇談会だった。

※ 関連記事:臨時(書面)総会における事前質問・意見抜粋(一部役員会回答付、p28~29)
※ オンライン議案説明・懇談会の録画及び臨時総会における事前質問・意見はすべて女性連合ホームページよりご覧いただけます(PW:jbwu-sekai)。

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