時代の転換点

時代の転換点に立って 2023年1月号

どうする?女性連合

女性連合幹事
米本 裕見子(よねもと・ゆみこ/東京北教会協力牧師[東京])

 

◆どうする?女性連合の財政

女性連合の財政の緊迫状況は今年度の『世の光』4月号のこのページでもお伝えした通りです。女性連合の活動は一般会計と『世の光』誌代で賄われていますが、約100人・100冊分ずつ毎年減少し、収入は毎年約70万円減ります。『2021年度報告書』の数字では繰越金は十分あると思われるかもしれませんが、このまま減少すれば毎年繰越金から取り崩していくことになり、予測では2028年には会計は赤字となり、諸活動を支えること自体できなくなります。もちろん事務所ではできる限り支出削減に努めていますが、『世の光』購読者を増やし、会費や特別献金による収入を増やす方法を模索する必要があります。しかしながら「収入を増やす=会費や誌代の値上げ」と限るのではなく、まずは「世界祈祷週間」献金と同じように、会費や『世の光』購入をもって女性連合をお支えご協力いただきたいと思います(参照・『報告書』64~73頁)。もちろん、次世代の仲間(会員)がつながるように、と女性連合自身が新たな理念と使命をもって生まれ変わらなければならないでしょう。

◆どうする?世界祈祷週間

「世界バプテスト祈祷週間」の「構造的なジェンダー不平等」については、今年度の『世の光』4月号、5月号のこのページで触れました。50年、100年、世界祈祷週間を女性連合・各女性会で推進し活動してきましたが、国外伝道に関わる意思決定の場には参加できていませんでした。このことは連盟の「これからの国外伝道検討委員会」の中でもお伝えしてきました。

11月26日(土)に行われた、連盟の「みんなで『これ連』」では、「国外伝道から国際宣教へ」という新たな理念の説明と同時に、この構造的ジェンダー不平等の課題を認め謝罪し、その上に立って今後の世界宣教を女性連合と共に作り上げていくという方針案(中間答申)が伝えられました。このように平等な関係性に基づく新たな枠組みと協働への構築は機構改革における国際宣教の大きな一歩といえるでしょう(構造的なジェンダー不平等の課題については女性連合ホームページ「これからの女性連合」を参照)。

「謝罪」と言ってもこれまでの世界祈祷週間の尊い活動を否定するわけでは全くありません。この構造は米国南部バプテスト連盟(SBC)にならった世界伝道推進のシステムでしたが、時代的な制約の中で固定化され意識されなかったジェンダー的な課題を今この時代だからこそ認識できるものとなりました。

私たちは、女性連合のメンバーであり連盟のメンバーですが、「女性連合」という団体は1973年以来、自主独立した一つの信徒運動団体であり、連盟の中の組織ではない、ということを改めて踏まえておきたいと思います。そして私たち自身も悔い改め(方向転換)と共に新たな景色へと導かれていきたいと思います。

「世界祈祷週間」献金にはその他にもさまざまな検討課題があります。その一つとして「世界祈祷週間」献金の用い方や「世界」の意味についてもご一緒に考えたいと願います。ぜひ1月の「ひろば」やホームページなどからご意見や感想をお寄せください。お待ちしています。

 

女性連合・わたしたちのひろば
1月14日(土)10:00~11:30
15日(日)14:00~15:30
ZOOMミーティングID:84739930412
パスコード:697467
(事前申込不要です)

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